【厚木市】高度成長期を感じさせる、中央通り名店街の風景。歴史を物語る建造物の行く末は・・・。心に留めておきたい風景の一つ。
相模川に架かる相模大橋のたもと付近から西へ延び、中町交差点付近まで約300mに渡り「中央通り名店街」があります。かつては、4棟ずつ計8棟が並び、店舗が入居していたそうです。現在は、老朽化に伴う取り壊しが続いていて、3階建てのビル群が姿を消していっています。
昭和初期ごろ、厚木の街は、相模川沿いに南北に商店が立ち並び、度々火災に見舞われることもありました。1960年代に、中央通りは、防災建築街区造成法に基づき整備された東西に連なるコンクリート製のビル群で市街地を隔てることで、延焼を食い止める役割を担っていたそうです。
当時は、スーパーマーケットをはじめ、米、精肉、茶、呉服、自転車など67店舗が入居し、買い物客でにぎわっていた商店街です。今では想像ができませんが、この通りには人が大勢買い物に訪れていた商店街だったのでしょう。
徐々に、本厚木駅周辺へとにぎわいが移っていき、現在は、シャッターが閉まっているお店が大半になっているシャッター商店街と言われるほどになっています。
ビル群は所有者ごとに内部の壁で仕切られた連棟式で、敷地も区画ごとの所有のようです。このため、建物の端から順に部分的な解体が繰り返され、マンションへと変わっていっているそうです。
部分的に取り壊されたことがわかる跡でしょうか。
当初あった、8棟からは減り、順に取り壊しが行われ、マンションへと変化していっています。
取り壊し作業は進んでいて、街並みが生まれ変わりつつあります。
中央通り名店街の裏側の風景も風情を感じます。
商店会のシャッターイラストは、江戸時代の賑わいを感じさせるイラストが描かれています。
海老名から相模大橋を渡って中央通り名店街の入り口に、目を見張るほどの大きな「ようこそ、厚木市へ。」という歓迎オブジェがあります。初めて通ったときから忘れられないオブジェです。
首都圏版 LIFULL HOME’S 借りて住みたい街(駅)ランキングの1位に輝いた本厚木の街並みは今後変化をしていくと思います。歴史を感じる建造物が取り壊される前に一度昔を想像しながら歩いてみるのもいいかもしれませんね。記憶に残しておきたい街並みです。
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