【厚木市】あつぎの文化財巡り「妻田薬師(遍照院)」へ行ってきました。指定文化財の保存数が厚木市で最も多いお寺です。
巡礼道として厚木の飯山観音より座間市の星の谷観音に至る古道があります。妻田地区を通る巡礼道沿いに「妻田薬師(遍照院)」があります。
妻田薬師(遍照院)は古義真言宗の白根山遍照院東光寺の別当寺が管理する仏堂で古くより近隣の人々の厚い信仰をうけていました。このため、妻田薬師には、多くの文化財が残されています。
薬師堂(市指定有形文化財)・・・薬師如来を安置するための仏堂で、永禄12年(1569)の三増合戦の時に武田信玄によって焼かれたと記録に残っています。現在の建物は宝暦8年(1758)に再建されたものです。
木造十二神将立像(市指定有形文化財)・・・薬師如来を護る12の武神像で、像の高さはそれぞれ75.7センチメートルです。干支を頭上に載せており、文化10年(1813)に再興されたものです。
境内にある、日本一の特大お札。
妻田薬師境内東には、現在も涌き出づる清水池があります。
口承によりますと、その昔、奈良時代、良辮僧正が薬師堂で七日七夜の修行をされ、満願の朝方、清水池に蓮の白根がいっぱいに伸び、きれいな花が咲いたと伝えられております。
厚木市立清水小学校の校歌にも「自然の母の乳房より、ここに流るる清水あり。例えば優しき親心、あふれ出つるに似たるかな」と歌われるこの泉は、小学校の校名のもととなりました。
厚木の文化財も知っていきたいですね。市指定有形文化財は、見ることはできなかったですが、見られる機会がありましたら、見てみたいものです。涼しい時間に散策して歴史をたどってみたいですね。
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