【厚木市】あつぎの文化財巡り「妻田薬師(遍照院)」へ行ってきました。指定文化財の保存数が厚木市で最も多いお寺です。
巡礼道として厚木の飯山観音より座間市の星の谷観音に至る古道があります。妻田地区を通る巡礼道沿いに「妻田薬師(遍照院)」があります。
妻田薬師(遍照院)は古義真言宗の白根山遍照院東光寺の別当寺が管理する仏堂で古くより近隣の人々の厚い信仰をうけていました。このため、妻田薬師には、多くの文化財が残されています。
■妻田薬師(遍照院)所蔵の文化財
薬師堂(市指定有形文化財)・・・薬師如来を安置するための仏堂で、永禄12年(1569)の三増合戦の時に武田信玄によって焼かれたと記録に残っています。現在の建物は宝暦8年(1758)に再建されたものです。
薬師堂(市指定有形文化財)・・・薬師如来を安置するための仏堂で、永禄12年(1569)の三増合戦の時に武田信玄によって焼かれたと記録に残っています。現在の建物は宝暦8年(1758)に再建されたものです。
厨子(市指定有形文化財)・・・禅宗様の一間厨子(いっけんずし)です。桁行3.3尺、梁行(はりゆき)3.4尺です。屋根は入母屋(いりもや)造、瓦様板葺で鯱(しゃちほこ)を乗せています。
木造薬師如来坐像(市指定有形文化財)・・・頭部と体部で作風の違いが見受けられるのは、永禄12年(1569)に武田信玄によって焼き討ちに遭った後、頭部は旧像のものを使い、体部は新たに造り直したのではないかと思われます。
木造日光・月光菩薩像、木造薬師如来立像(市指定有形文化財)・・・木造日光・木造月光菩薩立像は、寄木造り、漆箔、総高約75センチメートルで、木造薬師如来坐像の脇侍として江戸時代に造られたものです。
木造十二神将立像(市指定有形文化財)・・・薬師如来を護る12の武神像で、像の高さはそれぞれ75.7センチメートルです。干支を頭上に載せており、文化10年(1813)に再興されたものです。
木造十二神将立像(市指定有形文化財)・・・薬師如来を護る12の武神像で、像の高さはそれぞれ75.7センチメートルです。干支を頭上に載せており、文化10年(1813)に再興されたものです。
銅鐘(市指定有形文化財)・・・寛永10年(1633)に下荻野の鋳物師木村河内守吉久によって造られたもの。
クスノキ(県指定天然記念物)・・・かながわの名木100選、県内有数の太さを誇る巨木・古木。幹にある火傷の痕は武田信玄が小田原城攻めの帰路、社堂へ放った火が燃え移った名残と伝わる。樹齢800年と言われ、樹高22m・胸高周囲11m。幹の下部には大きな空洞ができていて、石地蔵が安置されている。
境内にある、日本一の特大お札。
妻田薬師境内東には、現在も涌き出づる清水池があります。
口承によりますと、その昔、奈良時代、良辮僧正が薬師堂で七日七夜の修行をされ、満願の朝方、清水池に蓮の白根がいっぱいに伸び、きれいな花が咲いたと伝えられております。
厚木市立清水小学校の校歌にも「自然の母の乳房より、ここに流るる清水あり。例えば優しき親心、あふれ出つるに似たるかな」と歌われるこの泉は、小学校の校名のもととなりました。
厚木の文化財も知っていきたいですね。市指定有形文化財は、見ることはできなかったですが、見られる機会がありましたら、見てみたいものです。涼しい時間に散策して歴史をたどってみたいですね。
妻田薬師(遍照院)はこちら↓
2525かおさん
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